伊藤忠・金沢支店/キュプラで「アバヤ」

2007年01月15日 (月曜日)

旭化成せんいと共同企画

 伊藤忠商事金沢支店は旭化成せんいとの共同企画として、中東の女性用民族衣装アバヤ(ブラック)向けに、キュプラ繊維「ベンベルグ」100%使いで新商品を開発した。すでに英語、アラビア語のパンフレットも作成し、需要家も定めてトライアル販売を開始。月5万ヤードの販売を狙う。価格は1ヤード当たり8ドル強と超高級品。加工は倉庫精練が担当する。

 同支店は男性用民族衣装トーブ(クリーム)、アバヤ向けを扱っており、ほぼ半々。ポリエステル長繊維使いによるトーブ向けは韓国、インドネシア品との価格競争から苦戦するも、短繊維使いは化繊混やポリエステル長繊維交織品など差別化品が好調。綿紡績と共同で新商品を積極的に投入したことも奏功し、倍増ペースで推移する。

 短繊維使いによるトーブ向けは「糸から専用で開発した商品の付加価値が認められる市場」と位置付けており、今後とも商品開発に力を入れる方針。同時にアバヤ向けでもポリエステル長繊維使いが安定しているものの、ベンベルグ使いの新商品を加えることで、さらに高級ゾーンを狙う。