旭化成・クラレ/人工透析事業を統合 トップの地位固める

2006年12月18日 (月曜日)

 旭化成ファーマの全額出資子会社、旭化成メディカルとクラレの同子会社、クラレメディカルは14日、両社の透析事業と血液浄化事業を統合することについて基本合意した。統合会社の社名は旭化成クラレメディカル。資本金は未定で、出資比率は旭化成ファーマ85%、クラレメディカル15%。2007年10月1日に事業を開始する。売り上げ目標は10年度500億円。

 「両社には繊維事業で長年培ったノウハウがある」。会見で旭化成メディカルの吉田安幸社長は、技術開発におけるシナジー効果を強調した。

 旭化成メディカルは「セルロース」を使用した中空糸膜技術と、クラレメディカルにはEVOH樹脂(エチレン・ビニルアルコール共重合体)を使用した中空糸膜がある。透析事業トップの旭化成メディカル(シェア37%)と5位のクラレメディカル(同6%)の統合でトップの地位を固める。