ケミカルRで繊維試験生産/帝人ファイバー再生PET
2006年11月24日 (金曜日)
帝人ファイバーは、PETボトルを原料としたケミカルリサイクルポリエステル糸の生産を試験的に開始した。同社ではこれまで、使用済みPETボトルを原料にボトル用PET樹脂を生産するケミカルリサイクル「ボトルtoボトル」を行ってきたが、最近では使用済みPETボトルを有償で調達する必要があることから「ビジネスモデルを描きにくくなっている」(唐澤佳長社長)。
一方で、ケミカルリサイクルポリエステル糸「エコペットプラス」は、玉不足も顕在化していることから、同社ではボトルの原料を活用した「ボトルto繊維」の導入を検討し、すでにエコペットプラスを生産する松山工場で年間数百トン規模の試験生産を開始した。
同社のエコペットプラス年間生産量は、実質5000トンだが、ボトルto繊維が本格化すれば、1000トン規模の増産が可能になる。