ロイネ/アンダー部門が好調、今期155億円超見込む
1999年08月25日 (水曜日)
ロイネ(大阪府箕面市、長坂昌信社長)は今二〇〇〇年三月期で、前期売り上げの約百三十億円を二〇%上回る百五十五億~百六十億円の売上高を見込む。99秋からデビューする紳士肌着の「ダンヒル」など新ブランドの投入効果と、中国での肌着合弁「青島貴華針織」のフル稼働、伊藤忠アパレルからのアウター商権移管などが寄与する見通し。
今期はアンダー部門が量販店向け、百貨店向けともに好調。長崎工場と並ぶ肌着生産拠点である青島貴華の受注好調から、同工場で分工場方式による増設を実施し、これまでの年産九十万デカから百二十万デカに拡大した。同工場でフル稼働を実現するなど量販店向け企画の充実が寄与している。
また、アンダー部門で百貨店向けの高級ブランド「ダンヒル」や量販店向けでは「マリオ・バレンチノ」といった新規ブランドの投入や既存ブランドの活性化も含めて増収を見込む。
一方、アウター部門でも主力のOEM展開を再強化するほか、新ブランドの「マッツ」を発売するなどの活性化策を施すことで、増収を見込む。今年七月には伊藤忠商事の関係事業会社の商権再構築政策に沿い、清算した伊藤忠アパレルから「マックキッズ」「デュパム」などの子供服の移管を受けたことも売り上げ拡大に寄与する見通しだ。