素材・機能 複合化へ/東洋紡の難燃「ハイム」
2004年02月03日 (火曜日)
東洋紡の難燃剤練り込みポリエステル「ハイム」は他素材との複合、後加工による多機能化で新展開する。
長繊維では、従来のスパンデックス交織では難しかった耐熱、耐薬品、耐光性が要求される分野で、オレフィン系弾性繊維「ダウXLA」との交織素材をカーシートに投入する。
短繊維では、アクリルやレーヨンと混紡した素材作りを今後増加させていく計画。
また、難燃剤が練り込んである同素材に、制菌、防臭、制電などの後加工を施し多機能素材としてインテリア以外での展開も構想中だ。同社によると、後加工を二重に施し多機能を実現するよりも、練り込み+後加工の方が高いパフォーマンスを発揮できるという。
同素材の長繊維と短繊維の割合は5対5。長繊維の7割はポリエステル100%のカーテン、ほかにカーシート、いす張りに使われている。短繊維はカーシート、防災毛布用途が多い。