TEC会月内発足へ/ウールマーク

2004年01月19日 (月曜日)

 ウールマーク日本支社が設立準備を進める「TEC(トータル・イージー・ケア)会」が、1月中にも発足する。すでに11社が参加を表明、最終的には12~13社程度のメンバーでスタートする。TECウール商品の安定供給などを図る。

 TEC会に加入を予定しているのは商社で豊島と丸紅、アパレルでファシック(紳士・婦人)、スリーティー(紳士)、東京ヤマモト(婦人)、ニットで光陽メリヤス(横編み紳士・婦人・子供)、オオタニット(カットソー婦人・子供)、公冠グンゼ(肌着)、いわなか(カットソー紳士・婦人)、織物・ジャージで日本エース、木玉毛織など。このほか紳士アパレル、カットソーアパレル、ジャージ生地関係で数社が参加を検討中だ。

 一体型洗濯乾燥機の普及につれて、家庭で洗えるだけでなく、機械乾燥ができ、またアイロン掛けのいらない“トータル・イージー・ケア”ウール製品を求める動きが高まりつつある。ウールマーク日本支社のアジア開発センター(ADC)は、世界で初めてのTECウール100%布帛製品の開発・商品化に成功。01年秋冬物からTEC布帛パンツ・スカートの販売が開始された。

 その後、TEC布帛製品アイテムの拡大を図り、シャツ、ブラウス、カバーオールタイプジャケットまで商品化の幅を広げている。さらにカットソーのTECウール100%Tシャツ、ボトムス、肌着等の開発にも世界で初めて成功し、03年秋冬からテスト販売する。

 今後、需要の伸びが期待されるTECウール製品だが、消費者の信用を得ていくためには、確かな品質のTECウール商品を安定的に供給していくことが必要。このため、ウールマークが厳選した技術水準の高い素材メーカー、ニッター、アパレルによるTEC会を発足させる。

 TEC会の主な活動は(1)メンバーによる品質の確かなTECウール商品の安定的供給(2)小売店頭で定期的にTECウール商品の品質チェック実施(3)PR・販売促進などのマーケティング活動(4)海外も含め新規顧客開拓支援など。

 事務局はウールマーク日本支社一宮事務所内に置く。活動経費はメンバーの年会費(1社当たり50万円)とTECウール製品のロイヤルティでまかなう。