IFS 来春からウエアを日本展開/“ボルダリング”の「ドロミテ」
2003年10月14日 (火曜日)
伊藤忠ファッションシステム(IFS)は、アウトドアスポーツとして注目が高まる“ボルダリング”(フリークライミング)のブランド「ドロミテ」のウエアを、来春物から国内のスポーツ専門店と百貨店に輸入販売する。夏物からはライセンス展開も加わる予定で、3年後には売上高5億円(上代)を計画する。
伊ドロミテ社の「ドロミテ」は、世界的に登山靴のブランドとして知られているが、今秋冬物から欧州全域でアパレルコレクション(製造はGBインターナショナル)の展開が始まり、日本ではIFSがエージェント契約を結んで輸入販売先の拡大と、ライセンス展開を担うことになった。
IFSでは、インポートコレクションの紹介を優先してブランドイメージの確立を図り、来盛夏物からライセンス展開を試行する。インポート商品は本格的な登山向けでなく、トレッキングやハイキングといった軽スポーツをターゲットにしており、ライセンス商品でボルダリング用途を狙う。
同社によれば、ボルダリングは国体の正式種目に決まり、中・高校での普及や地方自治体の育成強化が見込まれるスポーツ。「30代以上が中心だったアウトドア市場では取り込めなかった10代、20代のユーザーを獲得したい」と話す。
インポート、ライセンスともメンズ、レディースを展開する。靴はロゴス、スノーブーツはアルペンが別途展開しており、来春からはリュック、キャップにもアイテムが拡大する。また、IFSでは将来的に、GMS向けのセカンドラインをライセンスで構築することも検討している。