岡山県アパレル産地/環境ISO活発な動き

1999年05月21日 (金曜日)

 岡山県アパレル産地内では、国際規格である環境マネジメントシステム「ISO14001」などの認証取得に向けた取り組みが活発化してきた。

 同産地内ではすでにジーンズカジュアルの洗い加工業最大手の豊和が昨年五月に同社玉島工場(岡山県玉野市)でISO14001の認証を取得している。そして、豊和に続いて今年中にもISO14000シリーズないしISO9000シリーズを認証取得する企業が五社近く出てきそうだ。

 現在、環境対策の国際基準ISO14001の認証取得に取り組んでいるのが明石被服興業、角南本店、尾崎商事で、明石被服興業では早ければこの夏にも認証が下りる見通し。角南本店も三月にISO14001を申請し、この秋にも認証取得の見通しだ。

 尾崎商事でもISO14001の年内取得を目指した取り組みを進めている。さらに、品質管理規格のISO9001についても来年の中頃から取り組みたい考えだ。

 そのほか、ISO14000シリーズよりもISO9000シリーズの認証取得を先行して取り組んでいるところもある。テイコクではISO9002の認証取得に向けて昨年から取り組んでおり、この秋にも取得の見通し。また、小郷産業もISO9000シリーズの認証取得に向けて目下取り組み中だ。

 岡山県アパレル産地では昨年秋にエコロジー産地を目指した取り組みを宣言し、今年春には全国でも初めての「産地環境ビジョン」を発表した。同ビジョンでは具体的な目標数値として、短期目標で二〇〇〇年に岡山県アパレル工組の組合員半分以上がグリーン購入ネットワークへ加入。中期目標で二〇〇二年に組合員の半分以上がエコマークを取得し、二〇〇三年には同じくISO14001シリーズを取得するかあるいは取得に着手することを掲げている。

 そして長期目標として廃棄物の減量化、再利用、リサイクルを進め、産地型ゼロエミッションを実現する計画を推し進めている。