だからこの仕事が 好き④/明石スクールユニフォームカンパニー 営業本部商品管理部第三商品課 岡崎心平さん

2025年04月25日 (金曜日)

付加価値生み出す

 2015年に入社した岡崎心平さん(33)。大阪の大学に通っていたが、就職を機に地元の岡山に戻りたい思いがあり、地元の企業を中心に就職活動を行った。岡山で特色のある産業は何か調べる中で、学生服の存在を知る。元々アパレルに興味があったわけではなかったが、同社の採用担当と話す中で、雰囲気が良かったことが入社の決め手となった。

 入社してから現在まで、生産管理の仕事に携わる。営業から受けた発注を生産工場へ依頼する仕事だが、「社内でも業務の幅が広い部門で、“何でも屋”のような立ち位置」と説明する。生産アイテムによって担当が分かれており、現在所属する第三商品課はスクールスポーツ関連商品の海外生産を取りまとめている。

 入学式があり、納期がしっかりと決まっている学生服業界は、アパレル全体から見ると特殊な存在だ。この納期までに「コストをなるべく低減」しながら確実に商品を納めることが求められる。

 同社の中では、ここ5年ほど海外生産が伸びている。仕事の難易度が高まっているほか、海外生産においては「生地が足りなかったり、思った納期に商品が上がらなかったりと、いろいろなトラブルが起きる」。そのような中でも、素材の準備に始まり、事前に先を予測しながら仕事がうまくいったときにやりがいを感じると言う。

 同期社員の存在も仕事にモチベーションを与えてくれる。「同期が仕事を頑張っているのを見ると、自分も頑張ろうと思える」。

 自分の仕事とは?という質問に、「付加価値を生み出すもの」と一言。生産管理は、実際にモノを作っているわけでも、営業をして売り上げを獲得するわけでもなく、成果が形として見えにくい仕事だ。「モノを生み出す仕事ではないからこそ、製品の品質や顧客満足度の向上、業務の効率化など付加価値を高め、会社の中で自分の価値を示せたら」と語る。

 2年ほど前から第三商品課のリーダー的なポジションに就いている。営業や生産だけでなく、さまざまな部門と関わることが多い立ち位置だけに、「物事を多角的に正しく判断できる能力を付けていきたい」と話す。さらに、今後は「マネジメント能力を付けていきたい」とも。「将来的には方針を示せるようなところまで成長できれば」と抱負を語る。

(毎週金曜日に掲載)