ごえんぼう

2025年04月25日 (金曜日)

 今日4月25日は「DNAの日」。1953年のこの日、DNA構造の論文が発表されたことに由来する▼人間のDNAは、成人で約60兆個の細胞一つ一つに存在し、その所々に特定の設計図である遺伝子がある。それら全遺伝情報がヒトゲノム。その解析により遺伝性疾患の特定・治療などが進む。古代の人骨やミイラからDNAを抽出・解析し、人類の起源や進化の研究も進展する▼国立科学博物館の特別展「古代DNA―日本人のきた道―」で知った。そこには、白保竿根田原洞穴遺跡(沖縄県石垣市)から出土した日本最古の現生人類の復顔も。約2万7千年前の旧石器時代の人で、彼のゲノムの6割が新石器時代の縄文人に受け継がれており、縄文人が複数の経路から日本列島に来たと分かってきた▼「わが社のDNA」などビジネスの場でもよく聞くDNA。これをたどり、再考する中で新たな道が見いだせるかもしれない。