ごえんぼう
2025年04月24日 (木曜日)
先月末で天気予報「177」、番号案内「104」の電話サービスが終了した。1990年代後半、104のサービスはよく利用していた▼若年層の読者は「?」と思うだろうが、昔は重宝されたサービスだった。インターネット社会の侵食は止められない。昔から読んでいたある雑誌も先月末で休刊となった。経営資源をデジタル分野に集中するとの文言もあったが、実態は廃刊である。デジタルでの更新頻度も低下するのだろう▼われわれ日刊紙、専門紙も例外ではない。オールドメディアと揶揄(やゆ)されたり、SNSのフォロワー数を聞かれることもある。信頼と実績よりも今の影響力が重視される。紙媒体の存在意義が問われている▼ところが、あるウェブ媒体の経営者は「報道の信頼性は紙媒体で担保するべき」と話す。役目を終えたサービスがある一方、ずっと求められる大事な役割もある。日刊紙、専門紙がその役割を担いたい。