ごえんぼう
2025年04月17日 (木曜日)
トランプ政権が問答無用で発動した関税政策に対し、自国のファッション企業も大きな影響を受けている▼米「リーバイス」は米国内で販売するジーンズについて、昨年から対策を進めていたことを明らかにしている。米国で流通するジーンズは、中南米やアフリカ各国から調達している量が多い▼中国からの調達は少なく、中国製は主に日本や韓国、東南アジアの市場で流通しているようだ。筆者も中国製の「501」を所有しており、その縫製や仕上がりの丁寧さは一定の水準を保っている▼一方で、中国以外の国々も高関税が課せられた。アフリカの小国レソトにある繊維企業は、リーバイス製品の輸出に50%の関税がかかる。相互関税の上乗せ分は一時停止となったが、サプライチェーンの最適化には不透明感が漂う。リーバイスが米国で操業していた最後の工場を閉鎖したのは2004年。創業地へ回帰するのか、それとも。