トリドールHD/制服をアップサイクル/クラボウなど3社連携で
2025年04月04日 (金曜日)
「丸亀製麺」などを運営するトリドールホールディングス(HD)は、クラボウとタイコーコーポレーション(大阪市中央区)と連携し、廃棄されるユニフォームを回収・再資源化して、新たなユニフォームへと生まれ変わらせる「つなぐ制服プロジェクト」を立ち上げた。前掛けにアップサイクルし、大手うどんチェーン「丸亀製麺」の店舗で再び着用を開始した。
3社は2021年5月に、従業員の働きやすさや環境に配慮し、快適性と防汚性に優れたユニフォームを共同開発。今回、取り組みをさらに発展させ、環境負荷の軽減を目的に、使用後のユニフォームを廃棄せず有効活用することで、廃棄量の削減と循環型経済への移行を目指している。
プロジェクトでは、クラボウ独自の裁断片などを開繊・反毛技術で再資源化する「ループラス」を活用。タイコーコーポレーションのユニフォームの企画・開発・製造、複雑な回収から供給までの統括管理のノウハウを生かし、プロジェクトの実現に至った。
今回のプロジェクトは、まず西日本エリアの一部店舗へ導入し、従来は廃棄されていた上着やズボン、三角巾、前掛けといった使用済みユニフォーム合計約1600枚を回収。これらを再資源化し、新たに約4千枚の前掛けへとアップサイクルした。