ジーユー/柚木治社長が退任/後任は黒瀬COOが昇格
2025年04月02日 (水曜日)
ファーストリテイリング傘下ジーユーは3月31日、4月1日付で柚木治社長が退任すると発表した。ファーストリテイリングのグループ上席執行役員の役職は継続し、コーポレートサービス担当に就く。後任として、ジーユーのグローバル最高執行責任者(COO)の黒瀬友和氏が社長に昇格している。
柚木氏は1988年に一橋大学経済学部卒業後、伊藤忠商事に入社。伊藤忠商事では石油化学プラントビジネスなどを担当し退社後は、GEキャピタルのM&Aマネージャーを経て、1999年にファーストリテイリングに入社。マーケティング担当執行役員などを経て、10年にジーユーの代表取締役社長に就任した。
当時、伸び悩んでいたジーユーの立て直しを進め、低価格とトレンド感を両立させた商品戦略でジーユーを成長軌道に乗せた。2024年8月期に初めて売上収益3千億円を超え、同年9月には米ニューヨークに初の常設店を開設した。
グローバルなファッショントレンドを取り入れる方針を明らかにし、昨年にはバレルレッグジーンズをヒットさせるなど成果も表れていた。
その一方、24年9~11月期連結決算では業績予想を下回り、売れ筋商品の欠品や気温に左右されにくいマストレンドの商品が不足。増収を確保したが、円安で調達コストが上昇し、価格を維持したことで原価率が悪化していた。今年1月の決算会見で、ファーストリテイリングの役員から「ブランドのポジションが国内外で確立できていない」との指摘もあった。
約15年にわたって陣頭指揮を執ってきた柚木氏が退任したことで、ユニクロに次ぐ「第二の柱」と位置付けるジーユーの戦略が変わるのか、黒瀬氏の手腕に注目が集まる。同氏はユニクロ台湾CEOとして業績を伸長させ、ジーユーではニューヨーク常設店の開設に尽力した。ジーユーのグローバル化を推進している。