『AFF大阪春2025』出展企業ピックアップ④

2025年03月28日 (金曜日)

機能素材使い打ち出す

生物模倣の糸/青島綺源新材料科技

 機能糸の独自開発に取り組む専門商社。吸湿発熱から吸光発熱、蓄熱保温、保湿、接触冷感、UVカット、遮熱、抗菌防臭などの機能を持つ紡績糸とフィラメント糸の双方を展開する。

 日本向けと中国内販を手掛けている。日本の顧客は大手流通や量販店、内販はインナーやキッズウエアのブランドなど。

 今回展では、バイオミメティックス(生物模倣)糸「QYSMART-BIO」を打ち出す。植物の気孔の構造を模した異形断面のポリエステル糸で、軽量、速乾、透け防止、抗ピリング性などの機能を生地に付与できる。ふっくらとした柔らかい手触りが特徴だ。

機能素材の編み物/青島景上良品国際貿易

 2014年に設立された日本向け専業のアパレル貿易会社。1997年創業の自社工場で、インナー、Tシャツ、ホームウエアなどの衣類を編み地からの一貫で生産している。月産能力は製品ベースで24万着。強みは、機能素材使いの編み地の開発力が高いことと自負する。

 商社経由で受託している。近年は単価と受注量がともに低迷する。そのため、差別化生地の開発を加速し、挽回を図っていく考えだ。

 今回展では、Tシャツ、無縫製インナー、トレーナーを出展する。冷感や速乾、遮熱、UVカット、発熱、保湿などの各種機能素材使いを訴求する。

100枚以下に対応/南通心一国際貿易

 2022年に創業したアパレル貿易会社。レディースのフルアイテムに対応している。20年の歴史を持つグループ工場と、協力工場を活用。グループ工場で織物製衣類、協力工場でTシャツやセーターなどを手掛ける。

 日本向けに特化し、直貿と商社経由の双方で受託している。24年の取扱高は約100万㌦。百貨店ブランドや通販ブランド向けを伸ばした。

 強みは小ロットへの対応力だ。100枚以下の生産に対応できる。企画力を生かし、ODMも展開している。

 今回展では、着心地にこだわったデザインの製品を打ち出す。

多彩な加工デニム/青島銘泰制衣

 2000年に設立された縫製会社。生産アイテムはカジュアルウエアが中心で、特にデニム製品を得意としている。織物製と編み物製の双方を手掛ける。月産能力は、織物製が8万着、編み物製が10万着。大部分を日本に輸出している。

 日本向けは近年、芳しくない。円安のほか、品質よりも価格が重視される傾向が強まっていることが響いている。

 今回展では、改めて高品質で付加価値の高い製品をアピールし、挽回を図っていく。目玉は加工デニム。サンドブラスト加工やクラッシュ加工、プリント、刺しゅうなど訴求する。

機能ポロと圧着ウエア訴求/青島敏達洋行貿易

 2015年に設立された日本向け専業のアパレル貿易会社。Tシャツやインナーなどの編み物製衣類を得意としている。生地の開発から手掛け、品質管理に厳格に取り組んでいる点を強みと自負する。

 アイテム別売り上げ比率は、編み物製ユニフォーム60%、イベント用オリジナルTシャツ5%、カジュアルTシャツ5%、紳士・婦人インナー30%。

 近年は直貿を増やしている。特に小ロットのユニフォームへの引き合いが強まっている。今後はユニフォームを深耕しながら、イベント用Tシャツやホームセンター顧客の開拓を強化していく。

 今回展では、接触冷感、静電防止などの機能素材使いのポロシャツと着圧ウエアを訴求する。

(おわり)