『AFF大阪春2025』出展企業ピックアップ③

2025年03月27日 (木曜日)

ASEAN工場が充実

ミャンマーのインナー工場/TOPLINE GLOBAL

 本社を台湾・雲林に置き、ミャンマーの自社工場でインナーとホームウエアを生産する。年産規模は320万枚(うちブラジャー80万枚、パンツ80万枚、キャミソール100万着、その他60万枚)。売り上げ全体の7割を日本向け、3割を欧米向けが占める

 日本向けは近年、芳しくない。円安進行などを受け、小ロット化の傾向が著しい。そのため、差別化した生地の提案などを強め、挽回を図っていく。

 今回展では、ミャンマー製の高品質なインナー製品を出展する。価格競争力と、差別化素材使いを訴求する。

バングラ、インドなどで生産/威海倍佳貿易

 原料から素材、製品までアパレル製品を一貫展開する多国籍企業。国内外の九つの研究開発センターと中国、東南アジア、西アジアの生産基地を生かし、欧米や日本、韓国の著名ブランドとの取り組みを拡大している。

 中国、バングラデシュ、インドなどに工場を持ち、年産能力は約3千万着。セーターからTシャツ、コート、カジュアルウエア、スポーツウエア、インナー、水着、ユニフォームまで幅広いアイテムを手掛けている。

 今回展では、ファッション性の高いユニフォームと、電動ファン付きなどの機能性ユニフォームの双方をアピールする。

充実のASEAN生産/青島東立永和貿易

 2011年に創業したアパレル貿易会社。ASEAN各国と中国・青島の協力工場で、日本向けの製品を中心に生産している。得意なアイテムは、機能性を持ったスポーツウエアとキッズウエア。日本の顧客は、ユニフォーム専門店やインナーブランド、スポーツブランドなど。

 強みは、ASEAN各国に広がる充実した生産背景と、日本企業の商習慣に精通し、アパレル生産に詳しいベテラン従業員がそろっていることと自負する。

 今回展では、自社開発の高付加価値の生地を使った製品を出展。生地開発力とASEAN生産の価格競争力を訴求する。

「コーデュラ」使いジャケット/DALIAN Y&D TRADING

 2005年に設立されたアパレル貿易会社。自社工場でラミネート加工のアウトドアジャケットを専門に生産するほか、20余りの協力工場でアウトドアウエアとカジュアルウエアを手掛けている。強みはアウトドアウエアの生地に精通していることや、ODMに対応していることと自負する。

 輸出と中国内販を展開。仕向け地別売り上げ比率は日本30%、欧州60%、中国内販10%。日本向けは近年、顧客数を増やし、売り上げを拡大している。

 今回展では、米インビスタの高耐久素材「コーデュラ」使いのジャケットやボトム、遮光性の高い透湿防水素材使いのマントなどを打ち出す。

超軽量スリッパ/寿光華昱紡織品

 2000年に設立されたスリッパなどの雑貨を手掛けるメーカー。日本向けに特化している。生産アイテムはスリッパのほか、毛布、クッション、リュックなど。スリッパの年産能力は、約240万足。

 強みは日本語ができるスタッフが手厚いサービスを提供している点と自負。四半世紀の業界経験を持つベテランもいる。

 日本の顧客との取り引きは、売り上げの半分が直貿、半分が商社経由だ。日本市場の深耕のため、2年前に新工場を立ち上げた。

 今回展では、マッサージ機能付きと超軽量のスリッパ、屋内外兼用の履物を出展する。