岡山県織物染色工業協組/多彩なデニムを発売/通販サイトに生地拡充
2025年03月26日 (水曜日)
岡山県織物染色工業協同組合は4月1日、展開する安心・安全な独自の加工ブランド、「倉敷染」の通販サイトで、デニム整理加工のコトセン(岡山県倉敷市)の技術を生かしたデニムを多彩にそろえて販売を始める。
生地の裁断片などを開繊・反毛技術で再資源化するクラボウの取り組み、「ループラス」を採用した13・5オンスのデニムとなる。この生地にコトセンが6種類の加工を施した。
一つはデニムシルケット加工の「MC加工」を施したデニム。経糸を締めて綾目を際立たせる加工で、しぼが出にくく、固い仕上がりと光沢感が特徴となる。MC加工の糊(のり)抜きバージョンである、「MC―S加工」を付与したデニムは、綾立ちと光沢感を維持しつつも、よりソフトな手触りだ。
このほか、デニムの経年変化を再現し、ビンテージ感を演出する「XB加工」を施したもの、裏起毛させたもの、革のような光沢感を実現したもの、黒顔料コーティングを施したものをそろえる。併せて、ナチュラルな風合いを生かした未染色の生成りデニムも用意する。
同組合は昨年11月、倉敷染の定番生地を販売する通販サイトを立ち上げた。今後も独自生地や製品に加え、開発時に出るサンプル反といった希少な生地も販売していく予定。