『AFF大阪春2025』出展企業ピックアップ①

2025年03月25日 (火曜日)

日本精通の縫製企業集う

 日本最大級の繊維・アパレルOEM/ODM展示会「AFF・大阪2025 SPRING」が4月8~10日、マイドームおおさか(大阪市中央区))で開かれる。日本市場の開拓に注力する360社が出展する。注目の出展社を紹介する。

QRでの編み物製衣類/昌楽財茂針織

 2006年に設立された編み物製衣類の縫製工場。山東省◆(さんずいに維)坊(いぼう)の自社工場でTシャツやポロシャツ、スポーツパンツなどを生産している。年産能力は約60万着。輸出に特化しており、日本向けが取扱高全体の7割を占める。

 顧客のニーズに合わせ、サンプルを短納期で生産できることを強みと自負する。業績は近年安定している。日本向けは直貿と商社経由の2本立てで展開し、売り上げを毎年徐々に拡大している。

 今回展では、ダブルニットなどを使ったTシャツやポロシャツを出展。開発力の高さと、QR力を訴求する。

生地に強いメンズ縫製工場/紹興昭霖貿易

 日本向けのメンズウエアを主力に展開する縫製工場。織物製と編み物製の双方を手掛ける。アイテムは、織物製がボトム、ジャケット、シャツ、編み物製がTシャツ、トレーナーで、月産能力は計5千~1万着。

 メイン顧客は、大手セレクトショップだ。祖業が生地だったことを生かし、差別化した生地使いを打ち出す。

 今回展では、サステイナビリティーを追求したケミカルリサイクルの生地使いと、冷感、防風、UVカット、蓄熱、発熱などの機能素材使いをアピールする。

制電作業服と防水コート/迪尚集団威海進出口

 OEM/ODM大手の迪尚グループ子会社。日本向けのユニフォームを中心に手掛ける日本中心部8部が出展する。同部は、ファン付作業用ユニフォームやダウンウエア、デニム商品などのアイテムを得意としている。

 迪尚グループは1993年創業で、国内生産拠点7カ所、海外生産拠点3カ所(バングラデシュ、カンボジア、ミャンマー)を持つ。従来のメイン顧客は欧州メガSPAだったが、日本向けの開拓を近年加速している。

 今回展では、制電作業服や、透湿防水素材使いの中わたコートなどを出展する。

寧波と安徽に縫製工場/JOYOUS寧波兆宇

 2000年に創業した縫製会社。自社工場を浙江省寧波と安徽省阜陽に置き、寧波工場で織物製、阜陽工場で編み物製を生産している。月産規模は計2万5千着。

 売り上げの大分部を輸出が占める。輸出の取扱高のうち、4割が日本向けだ。日本の顧客は、スーパーが中心。日本市場の開拓に近年力を入れており、日本での営業拠点の開設も視野に入れる。

 今回展では、トレーナーやTシャツなどの編み物製衣類を出展する。天竺や裏毛、裏起毛、ダンボール生地などの多彩な素材使いを打ち出す。

靴下月産60万足/浙江凱尼威針織服飾

 靴下、帽子、マフラー、手袋、レギンスなどの編み物製品の生産と貿易を一貫展開する。特に靴下の定番品が得意だ。自社工場の靴下の月産能力は、約60万足。協力工場も活用しながら、多品種かつ高品質で価格競争力のある製品を、納期順守で提供している。

 中国内販と輸出の双方を手掛けている。輸出先は米国、欧州各国、日本が中心。売り上げ比率は、内販2、輸出1だ。

 今回展では、ボリュームゾーンの価格競争力のある靴下を訴求し、既存顧客との商談を図る。