ごえんぼう

2025年03月17日 (月曜日)

 ロシアによるウクライナ侵攻は新たな局面を迎えている。12日、米国が提案する30日間の暫定的な停戦について、ウクライナが受け入れる用意があると表明。米国はロシアとも協議に入ったという▼ウクライナの国民にとってこの3年間は夜も安心して眠れなかったに違いない。停戦が実現すれば、このまま終戦につながるか。とはいえ、終戦になって良かったと、その言葉をウクライナの人たちに直接投げ掛ける勇気はない▼かねてからゼレンスキー大統領は「自由のために戦う」と言ってきた。しかし、ロシアには領土を奪われ、米国には資源の権益を譲渡し…。戦争はいとも簡単に自由を奪ってしまう▼一方で「楽しい国」を目指すという日本。しかし、わが国はロシア、米国とも隣国であるということを忘れてはいけない。今、未来に向けてできることは何か、もっと真剣に考える必要がある。気付けば「悲しい国」とならないためにも。