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「インテキ上海」日本館/2日目も各社ブース盛況/独自素材・加工に引き合い

2025年03月14日 (金曜日)

 【上海支局】服地と副資材の国際展「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス2025春夏」(インテキ上海)が13日、閉幕した。2日目の12日、「ジャパン・パビリオン」出展各社は商談件数が、昨年春展を超えるところが目立った。柴屋などの一部は、2日目の商談件数が初日を上回った。各社ブースでは、日本独自の素材や加工に注目が集まった。

 柴屋の商談件数は、初日が370社、2日目は430社に達した。中国でも引き合いが多い天日干しワッシャー生地や、ナチュラルな凹凸感を表現した近江晒加工生地、ビンテージ調の顔料コーティング生地などが注目を集めた。

 KIRARIのブースも初日、2日目ともに好調だった。キュプラ繊維「ベンベルグ」を使った日本製織物が人気を集めた。

 豊島の商談件数は、昨年春展並みだった。光沢感と柔らかさが特徴のシーアイランドコットンを使った編み物や、ウールとリネンの混紡糸使いのデニムライクな織物などが引き合いを受けた。

 植山織物は先染め織物の備蓄サービスをアピールした。綿とレーヨンの混紡糸を使った上品なドレープ感を持つ織物や、ドレープ感と光沢感があるポリエステル使いのチェック柄織物などが好評を得た。

 桑村繊維は、ワッシャー加工で凸凹感を表現したドライタッチなドビー織物や、きめ細かいシワと凸凹感のあるタイプライター生地などの日本製備蓄品を出展した。小ロット・短納期に対応する別注品も訴求した。

 コッカは綿や麻を使った日本製プリント地を出展した。初日の来場者数は昨年春展を下回ったものの、2日目は挽回した。新規顧客の来場者が目立った。