風でなく“光”を透過/25コレクションに「アゼック」/シキボウ×アンリアレイジ
2025年03月14日 (金曜日)
シキボウが業務提携するファッションブランド「アンリアレイジ」は4日、パリで25/26秋冬コレクションを発表した。コレクションには校倉(あぜくら)造り構造織組織の高通気生地「アゼック」が採用され、アンリアレイジが追求する表現をサポートした。
アゼックは、日本の古来建てられてきた伝統的な倉庫の建築様式「校倉(あぜくら)造り」の構造を織物で再現。通気性や吸水性、速乾性に優れ、爽やかさを体感でき、春夏向けのユニフォーム地の主力素材となっている。
今回のコレクションのテーマは「スクリーン」。黒い服が液晶スクリーンとなり、あらゆる色やパターン、メッセージ、グラフィックを映し出す未来を想像させ、「無限の可能性を秘めた空間」を演出した。
アゼックの構造をヒントに、風ではなく光を透過させた。アゼックの生地の裏側からLEDライトを透過させることで生地がスクリーンと化し、液晶版テキスタイルとして機能。本来の高通気性を生かしたユニフォーム用途に加え、「光透過性」という新たな価値を、コレクションを通じて提案した。
シキボウとアンリアレイジブランドを展開するアンリアレイジ(東京都渋谷区)は、2021年10月に業務提携し、共同で商品の企画開発を進めている。