ごえんぼう
2025年03月12日 (水曜日)
東京都内の桜は今月28日には満開になるようだ。日本気象協会がこのほど発表した。昨年の満開は4月4日だったので1週間早い。平年比でも3日ほど早い▼地域によって異なるのは承知の上だが、桜と聞いて3月と4月のどちらを想起するだろうか。京都出身の筆者は入学式シーズンの4月が思い浮かぶ。気象庁のデータでは、筆者が小学校に入学した年の満開日は4月9日だった▼1979年にリリースされた楽曲『日本全国酒飲み音頭』。さまざまな理由で酒が飲めるという歌詞で、〈4月は花見で酒が飲めるぞ〉と歌う。「以前は花見の席取りが新人の初仕事だった」と聞いたこともある。やはり4月が有力か▼ただ、早くなっているのは事実。昔なら「異例」と言われたかもしれない3月の満開も、今では違和感を覚えない。「異例」もいつしか「例年」に変わる。長い夏や短い秋も同じかも。繊維業界は変化にどう適応するのか。