ごえんぼう

2025年03月06日 (木曜日)

 先月末に行われた競馬のG1レース「フェブラリーステークス」で、英国出身のレイチェル・キング騎手が女性として史上初の平地G1制覇を果たした▼ファンの間では「キング姐(ねえ)さん」の愛称で親しまれ、筆者も重賞レースで姐さんのお世話になっている。勝利インタビューでは「女性騎手ではなく、騎手としてG1を日本で勝つことができてうれしい」と▼派手なガッツポーズをせず、控えめな笑顔で観客に応じる姿も印象的だ。インタビューしたアナウンサーは興奮気味にコメントを求めたが姐さんは極めて冷静。女性初としての発言はなく、プロとしての矜持を感じさせた▼芝と比べ、より馬と騎手のパワーが求められるダート(砂地)での勝利に改めて驚かされる。筆者はペプチドナイルの一点張りで臨んだがあえなく撃沈。姐さんに筋を通すべきだった。残った小銭でさかなを買い、安い焼酎で乾杯。いい酒だ。