協業などでモデル構築へ/リファインバースグループ/化粧品資材をリサイクル
2025年03月03日 (月曜日)
リファインバースグループは、化粧品製造・販売のアルビオン(東京都中央区)と協業するなどして、化粧品容器梱包(こんぽう)資材のケミカルリサイクルを推進する。
化粧品容器は、容器メーカーからアルビオンに納品される際にキズ防止のためのプラスチック製の緩衝材や、ホコリの混入を防ぐため、ポリ袋などで梱包されている。同梱包資材は、これまで廃棄物としてサーマルリサイクルされていた。
今回の取り組みでは、使用済みの梱包資材をリファインバースが国内拠点から回収し、品質基準を満たす状態へと加工。徹底した品質管理のもと、再資源化を行う。
再生可能な原料となった廃プラスチックは、三菱ケミカルが茨城事業所(茨木県神栖市)に新設したケミカルリサイクル設備で油化し、ポリプロピレン樹脂へ再生。最終的に日本ポリプロ(東京都千代田区)が再生ポリプロピレン樹脂を製造する。同取り組みを進め、化粧品容器の資源循環型モデルの構築を図る。
同社は、20年以上前からサーキュラーエコノミ―を実践し、施設やオフィスから破棄されるタイルカーペットの水平循環リサイクルをはじめ、廃棄される漁網やエアバッグから再生したナイロン素材「リアミド」や、鳥の羽根から再生したバイオ素材「リフェザー」などの廃棄物の再資源化も手掛けている。