「VIATT2025」開幕/ベトナム内販の開拓へ/日系企業17社が出展
2025年02月27日 (木曜日)
【ホーチミン=岩下祐一】メッセフランクフルト〈香港〉と、ベトナム貿易振興庁が主催する繊維総合展「ベトナム国際アパレル・ファブリックス&繊維関連技術専門見本市」(VIATT2025)が26日、ベトナム・ホーチミン市のサイゴンエキシビション&コンベンションセンターで開幕した。日系企業は17社が出展し、ベトナム内販の開拓に向け、生地のストックサービスなどを訴求する。会期は28日まで。
昨年の初開催に続く2回目の今回は、1万5千平方メートルの展示スペースに24カ国・地域の450社超が出展する。中国、欧州、インド、日本、韓国、台湾がそれぞれパビリオンを設けている。中でも中国企業は出展社全体の約半数を占め、存在感を示す。製品カテゴリーはアパレル用途(素材・製品、副資材)、ホームテキスタイル、産業資材、繊維・縫製機械で、4分の3がアパレル用途の出展者だ。
日系企業は、生地商社・メーカー13社(スタイレム瀧定大阪、瀧定名古屋、サンウェル、宇仁繊維、ヤギ、柴屋、豊島、田村駒、東洋紡せんい、船場テキスタイル、クラボウ、シキボウ、東陽織物)、副資材2社(島田商事、カジテック)、製品1社(MNインターファッション)、繊維機械1社(村田機械)の計17社が出展している。
瀧定名古屋は、日本や中国、韓国などで生産する天然素材と合繊を使った生地のストックサービスを訴求。ベトナム内販では、地場の高級ブランド1社との取り組みを拡大中だ。
サンウェルは日本本社、上海、タイのグループ会社が取り扱う備蓄品をアピールする。ハノイやホーチミンの商業施設に出展する高価格帯のブランドへの販売を伸ばす。
豊島は日本本社、ベトナム、中国、インドネシアのグループ会社が連携し、地場の縫製工場に向けて各拠点が取り扱う生地を訴求している。