繊維ニュース

帝人とデンヨー/水素燃料の電池発電装置/長時間の運転可能

2025年02月21日 (金曜日)

 帝人と屋外用エンジン発電機などを製造するデンヨーは、3キロボルトアンペア(kVA)級の水素燃料電池発電装置を開発した。同装置への水素の供給に帝人エンジニアリングが展開する大型可搬式複合材料容器を使用することで連続長時間の運転を可能にした。

 デンヨーは、2019年から水素燃料電池発電装置に関する技術開発に取り組み、24年には量産型燃料電池式可搬形発電装置の開発を進めている。帝人は、21年からインテリジェント・エナジー(IE)社の燃料電池モジュールの代理店販売を開始し、IE社製燃料電池モジュールを用いた1kVA級の可搬式小型燃料電池発電装置の開発を行い、水素燃料電池発電装置の有効性・有用性の検証を行っている。

 今回の開発品は、IE社製の燃料電池モジュール「IE―LIFT 804」を搭載している。デンヨーが保有する水素燃料電池発電装置に関する技術や知見に、帝人が持つIE社製の燃料電池モジュールに関する運転ノウハウや知見などを組み合わせた。