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豊島国際〈上海〉/24年は内販事業を拡大/地場スポーツ向け製品好調

2025年02月19日 (水曜日)

 【上海支局】豊島国際〈上海〉は2024年、生地と製品の中国内販を拡大した。地場の大手スポーツブランド向けの製品がけん引した。今年は、地場カジュアルブランド向けの生地の挽回を図っていく。

 地場スポーツブランド向けは、生地一貫の製品ODMの取り組みが中心だ。24年の売り上げは、前年に比べ倍増した。生地は、日本本社と連携し、北陸産地などで生産する日本品を重点に据えている。「納期遅れが一部あったものの、日本品の打ち出しの強化がうまくいった」と、濱野貴志董事長は話す。

 生地がメインの地場カジュアルブランド向けは、芳しくなかった。景気低迷で消費マインドが下がっていることが響き、顧客の業績が低迷している影響を受けた。今年は、イチメンなど、日本の商社の備蓄品を中心に改めて攻勢をかけていく。

 同社は、内販と日本向けの生地および製品の販売がメインで、欧米向けも一部手掛けている。売上比率は日本向けが大きい。24年業績は、前年比微減収、増益だった。