伊藤忠繊維貿易〈中国〉/地場・欧米スポーツ向け好調/24年4~12月は増収
2025年02月07日 (金曜日)
【上海支局】伊藤忠商事の中国法人、伊藤忠繊維貿易〈中国〉(ITS)の2024年4~12月業績は、前年同期に比べ増収だった。地場と欧米スポーツブランド向けの製品OEM/ODM、および生地販売がけん引した。今年はスポーツブランドに加え、アウトドアブランド向けの内販拡大を加速する。
スポーツブランド向けの製品OEM/ODMと生地は、「デサント」ブランドの合弁パートナーである中国スポーツ最大手の安踏(アンタ)グループ向けを引き続き拡大した。
欧米スポーツブランド向けは製品OEM/ODM、生地の内販と輸出双方を伸ばした。
日本本社がマスターライセンス権を取得するアウトドアブランドの小売り、セレクトショップへの卸売りも拡大した。日系他社が運営するアウトドアブランドの内販支援事業も積極化している。
中国でアーバンアウトドアがファッションのトレンドになっていることから、今年はアウトドアブランド向けの内販拡大にも力を入れる。その一環で、24年にアウトドアウエア用途の織物の協力工場への設備投資支援などを行った。
〈紅豆と提携〉
ITSは24年7月、インナーウエアを祖業とする紅豆(ホンドウ)グループと提携した。両社は今後協力し、紅豆のインナーブランドのリブランディングを進めていく。
紅豆は、1957年に創業した江蘇省を代表する大型民営企業。繊維のほか、タイヤ、医薬、不動産の各事業を展開する。