東洋紡/子会社の事業再編/4月1日付で
2025年01月28日 (火曜日)
東洋紡はこのほど、子会社の東洋紡STCと東洋紡せんいの事業再編を決めた。4月1日付で東洋紡STCを会社分割し、工業材料事業と機能資材事業を東洋紡せんいに継承させる。これにより東洋紡せんいに新たに産業資材関連の事業が移管されることになった。
東洋紡STCの工業材料事業は農業・漁業・工業・建築資材を扱い、機能資材事業は医療用ディスポーザブル製品や不織布と、フィルター材・フィルター製品などが主力。いずれも繊維素材が多く使われている。このため両事業を東洋紡せんいに移管することで、東洋紡せんいが持つ繊維の開発力と融合させることで資材分野の販売拡大を目指す。また、工場や物流施設の共有・内製化を進めることで事業効率の向上にも取り組む。
今回のグループ再編によって、東洋紡せんいは新たに工業材料事業部と機能資材事業部を加えた7事業部体制となり、衣料だけでなく産業資材も含めた総合的な繊維事業会社となる。2事業を分割した東洋紡STCは引き続きフィルムや機能樹脂など東洋紡の高機能材を取り扱う販社としての役割を担う。