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マルヤス/生産のデジタル化に貢献/計量混合装置「まぜコン」

2025年01月08日 (水曜日)

 計量装置など製造販売のマルヤス(愛媛県新居浜市)の計量混合装置「まぜコン」シリーズは、プラスチック製造現場のデジタル化のニーズに応え、販売を伸ばしている。

 まぜコンは、タッチパネルで混合割合の設定を打ち込めば、即座に新しい混合割合で原料を作ることができる。大容量から1時間に50㌘といった極少量の混合割合が設定可能。さらに使用する原料全てで重量式計量を連続的に行い、その計量結果を全て記録する。リアルタイム混合方式を採用し、生産終了時に原料が全く残らない高精度な混合を行う。

 プラスチック製造現場での立ち上げ運転や切替え運転の際のロス量が従来機より半減する事例もあり、まぜコンの導入が進んでいる。人手不足や原料高騰へ対応していくためにも製造現場のデジタル化が求められているという。同社は「製造工程を数値化し、改善点を分析することが、デジタル化による省力化と省人化の始まりになる」と指摘する。

 まぜコンは発売から20年以上が経過し、3千台以上を販売。これまで、フィルムやプラスチック分野を中心に採用されてきた。今後は化学繊維にも拡販する。