ごえんぼう
2024年12月27日 (金曜日)
幸せは人それぞれだが、子供が子供らしくいられる社会は幸せと言えるだろう。12月27日が「ピーターパンの日」と知って、改めて感じた▼120年前の今日、イギリスの劇作家であるジェームス・バリーの童話劇「ピーターパン」が、世界で初めて上演されことにちなむ。永遠の少年、ピーターパンが主人公の冒険ファンタジー。一説によると、ピーターパンなど「大人になりたくない」という劇中の子供たちは、当時の英国の階級社会で貧困にあえぐ子供たちを投影しているそう。ネバーランドは子供の夢の国だった▼物語は続き、ネバーランドから帰った少女・ウェンディの娘もネバーランドへ。戦争で早熟せざるを得なかった娘は童心を取り戻し、たくましく生きる▼今も戦禍におびえる子供たちは多い。日本も児童虐待、ヤングケアラー、不登校、教育格差など課題は山積み。ネバーランドを創るのは、私たち大人の責任だ。