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シキボウ江南/愛知の経済循環PT参画/衣類の再資源化に貢献

2024年12月26日 (木曜日)

 シキボウの織布・染色加工子会社、シキボウ江南(愛知県江南市)は、あいちサーキュラーエコノミー推進プロジェクトチーム(PT)に参画する。「資源回収されていない衣類の再資源化」に取り組み、循環経済社会の構築への貢献を目指す。

 愛知県では、2022年3月に策定された「あいちサーキュラーエコノミー推進プラン」に基づき、22年度から31年度までの10年間を計画期間として、サーキュラーエコノミーへの転換による循環ビジネスの進展を図っている。

 その中で23年1月から、プラスチックや太陽光パネルなど六つの推進モデルを具体化するため、PTを立ち上げており、現在69事業者(延べ91事業者)が参画。七つのプロジェクトチームで事業化に向けた取り組みが進む。

 シキボウでは今年、生産工程で発生するコットン廃材や回収廃棄衣類を再利用した、コットン由来のバイオマス原料を配合したプラスチック「コットレジン」を開発。開発や生産はシキボウ江南で実施していることから、繊維・衣類循環利用プロジェクトチームに参画。11の事業者と共に事業場で使用された衣類を効率的に回収・選別して、アップサイクルによる再製品化、及びリサイクル企業などが連携した効果的な繊維・衣類循環の仕組みの構築を目指す。