有胞子性乳酸菌の効果確認/三菱ケミGと近大
2024年12月25日 (水曜日)
三菱ケミカルグループと近畿大学大学院農学研究科は、有胞子性乳酸菌プロバイオティクスであるH・コアグランスがマダイの粘膜バリアの強化に関わる杯細胞の数を増加させ、へい死を抑制することを明らかにした。
この研究成果論文は、11月22日「Frontiers in Aquaculture」に掲載された。
今回の試験では、45日齢のマダイに対してH・コアグランスを給与したグループ(H・コアグランス群)と給与していないグループ(対象群)に分けて63日間の飼育を行った。その結果、試験期間中の生存についてH・コアグランス群が対象群と比較して有意に高値を示した。
またこの変化に付随して腸管免疫・粘膜バリア機能に関するムチンを産生する細胞である杯細胞の数が有意に高値を示すことも明らかになった。このことからH・コアグランスの摂取が杯細胞数を増加させた結果、免疫機能の高進が誘導され、生存率を向上させる可能性が見いだされた。