三菱ケミカルグループ/バイオエンプラがバイクに/ホンダの新製品へ採用
2024年12月19日 (木曜日)
三菱ケミカルグループが販売する植物由来のバイオエンジニアリングプラスチック「デュラビオ」が、ホンダが今月発売したバイク「X―ADV」の着色外装と透明フロントスクリーンに採用されている。同プラスチックがバイクの塗装レス外装で採用されたのは初。
デュラビオは、再生可能な植物由来原料「イソソルバイド」を用いて製造する。石油の消費量を削減できるほか、原料の植物が成長過程で二酸化炭素を吸収するため温室効果ガスの低減にも貢献する。耐衝撃性や耐傷付き性、発色性などの特徴を持ち、モビリティー、光学・電子デバイス部材などで活用が進む。
耐衝撃性に加え、着色剤を配合するだけで光沢のある意匠性を実現し、塗装工程を省くことができるといった点が評価されて今回の採用となった。X―ADXに加え、欧州で発表されている同社の「FORZA750」「NC750X」でも外装と透明フロントスクリーンに用いられている。