ごえんぼう

2024年12月18日 (水曜日)

 今月9日を境に関東地方は急に寒くなった。店頭ではようやく防寒コートが動き始め、ダウンジャケットも堅調。ただ、来年1月の冬物セールが近づき、消費者の買い控えも懸念される▼天候不順で冬物コートの投入時期が丸一カ月遅れ、その分、正価販売の期間も短くなった。例年、12月中旬は「セール待ち」をする消費者も多く、店頭やネット通販でお目当てのアウターをマークし、セールに駆け込む▼一部の商業施設は年明け1月2日からセールを行う予定だ。実需消費の台頭で「一昨年からセールは低調」とするが、こう寒くなると防寒コートが欲しくなるものだ▼アパレル企業に取材を進めると、「とにかく読めない」と言う意見が支配的。型数の絞り込みで重衣料の商品数は少なく、もしかしたらコートが足りなくなるかも。暖冬を見越したMDが空振りに終わることも想定される。人の心と、天候を読むのは難しい。