ごえんぼう

2024年12月10日 (火曜日)

 日販調べによると、今年最も売れた書籍は、雨穴さん著のミステリー小説『変な家2』。2位には鈴木のりたけさんの絵本『大ピンチずかん2』が入った▼『大ピンチずかん』は、子供が日々の暮らしの中で出会うさまざまなピンチを描いたシリーズ。ピンチのなりやすさとレベルで分類し、例えば、コップに注いでいる牛乳がこぼれたというピンチは、なりやすさは星四つ、レベル29▼子供はピンチの連続だろう。自身を振り返ってもそうだった。スイカの種を飲み込んだ時、芽が出てくるのではないかとかなりビクビクした。鼻の穴に小さな玩具や豆を入れ、取れなくなった時は大ピンチどころか恐怖を覚えた▼うとうとしているうちに降りる駅が過ぎてしまった、頼まれていたことを忘れていた……。大人になってもピンチの連続だ。きっとみんなも同じ。何度もピンチを経験し、乗り越えてきた。だからこそ今のあなたがある。