東洋紡エムシーのRO膜/印でスパイラル型販売/現地企業と代理店契約
2024年12月05日 (木曜日)
東洋紡エムシーはこのほど、インドのBIマーケティング&サービス(以下、BI社)と販売代理店契約を結び、インド国内でのスパイラル型逆浸透(RO)膜の販売を開始した。
東洋紡エムシーがBI社を通じて販売を開始したのは、これまでに培ったRO膜技術を生かして協力会社で製造するポリアミド製スパイラル型RO膜。海水淡水化のほか、かんがい用水の脱塩、廃水の再利用など幅広い用途で活用できる。
インドでの販売開始に合わせて、タミル・ナドゥ州チェンナイでテクニカルセミナーも開催した。東洋紡エムシーが製造販売する中空糸型RO膜「ホロセップ」の中東地域での販売実績や採用事例も紹介し、インド市場に向けてRO膜の有効性をアピールした。
インドは人口増加や都市化によって水需要が急速に高まっている。こうしたニーズに対して東洋紡グループは「サステナブル・ビジョン2030」で「膜による海水淡水化で1千万人分の水道水相当」を生み出すことを掲げる。今回のスパイラル型RO膜のインド市場投入によって、世界の水資源の保全に貢献することも目指す。