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明石スクールユニフォームカンパニー/体育着新ブランドが支持/デザイン、機能性で評価

2024年12月05日 (木曜日)

 明石スクールユニフォームカンパニーはスクールスポーツ事業で、新ブランド「FEEL/D.」(フィール/ディー)の採用を伸ばしている。初年となる来春の入学商戦では約50校の採用を獲得。榊原隆取締役営業企画部門管掌兼スクール営業部統括部長は「シンプルなデザインでありながらも機能性が高い点などが評価された」と話す。

 フィール/ディーは昨年発表した、同社としては5年ぶりとなる新ブランド。防風機能を持つ生地をメインに、通気性が必要な部分にはメッシュ生地を採用するなど、さまざまなパーツで構成されており、立体裁断も取り入れる。シンプルでおしゃれなデザインも特徴だ。

 来入学商戦を皮切りに提案を始め、「大きくけん引」した。榊原取締役は「体育着はブランド志向から、機能性などを重視する本物志向に変わってきた」とし、「素材からデザインまでこだわった同ブランドが市場で評価された」と説明する。今後は同ブランドの企画に携わるスタッフも充実させながら、商品力に磨きをかける。

 来入学商戦に向けては「どのブランドもおおむね良い」。ライセンスブランドの「デサント」は引き続き好調で、来入学商戦の実績を含めて累計採用は約2400校となった。

 自社定番ブランド「ヨットスポーツ」はこのほど、リブランディングした。着心地や安全性の観点から、パターンの見直しや、日焼け防止などの機能を盛り込んだ。これらが奏功し、小・中学校を中心に採用増につながった。

 シンプルで汎用性の高いデザインの自社ブランド「アスリッシュ」はポロシャツなど、単品アイテムでの採用が増えている。

 新規注文の締め切りを早めるなど、早期対応によって生産も順調に行えている。さまざまなコストが上昇する中、価格改定も進めている。早いタイミングで交渉をスタートさせてきたことで、改定は「おおむね順調に進捗(しんちょく)している」とする。