菅公学生服のスクールスポーツ/自社ブランド採用伸ばす/カンコープレミアムは600校超に
2024年12月03日 (火曜日)
菅公学生服はスクールスポーツ事業において、自社の「カンコー」ブランドを中心に新規採用校の獲得につなげている。機能性の高い「カンコープレミアム」が支持されるほか、新ブランドも打ち出しながら商品を訴求。来春に向けては早期対応によって安定生産にもつなげる。
自社ブランドではカンコープレミアムがけん引する。高い防風性などを備える機能性や高級感のある風合いが特徴の、大手素材メーカーと開発した生地「グランガード」で評価を得る。来春の入学商戦の実績を含め、累計採用校数は600校超となった。
今年には、スポーツバッグやゴルフバッグなどのOEMを手掛けるEQ japan(千葉県松戸市)が展開するスポーツブランド「ブルイク」とのコラボレーションブランド「カンコーブルイク」を打ち出した。
同社は以前からブルイクのスクール・スポーツバッグを販売してきており、同商品を採用する学校を中心に訴求。来春に4校の採用が決まり、翌々年の春に向けても数校の採用が決まっている。勝山裕太営業本部企画推進部スポーツ企画推進課長は「シルエットやニュアンスカラー使いといった、今までの体育着とは違うテイストが評価されている」と話す。
新商品の打ち出しも進めている。ファイテンとのダブルネーム「カンコー×ファイテン」では数年前からパーカを提案している。パーカは「生徒指導の面からネガティブなイメージを持たれていたが、意外に抵抗がなくなってきている」と言う。ライセンスブランドの「リーボック」では、2年後に向けてウインドパーカの提案も進めていく。
来春に向けては引き続き安定生産・納品に注力。新規注文の締め切りを早めながら早期の対応を取っており、「計画通りに推移している」。
原材料価格が高騰する中、価格改定も進めていく。さらにコスト削減につなげるため、経年の長い体育着については定番商品に刷新してもらうなど、現在の主力素材への置き換えも提案している。