繊維ニュース

マルヤス/混合済み残原料発生せず/計量混合装置「まぜコン」

2024年12月02日 (月曜日)

 計量装置など製造販売のマルヤス(愛媛県新居浜市)の計量混合装置「まぜコン」シリーズは混合済み残原料を発生させず、プラスチック製造現場の無駄削減に貢献している。

 プラスチックの製造現場では、製品原料の切り替えが多ければ多いほど、製品ロスや廃棄原料が多く発生する。配合済みの残原料もその一つ。次回、同じ製品を作るために保管しても実際に使用されることは少なく、さらに保管場所、管理などの手間もかかる。カラーバッチや特殊な添加剤を配合し、再利用が難しいケースも多い。従来方式では、1回の原料替えで少なくとも10~15㌔程度の残原料が出ていたと言う。

 まぜコンは混合原料を押出機のホッパーに直接設置し、特殊な原料供給装置を経由させることで、主原料と副原料が絡み合い押出機に吸い込まれていく。このため、事前に混合原料が作られず、混合済みの残原料も発生しない。さらに、全ての原料を個別に計量しながら供給し、記録として残すことができる。

 まぜコンは発売から20年以上が経過し、3千台以上を販売。これまで、フィルムやプラスチック分野中心に採用されてきた。今後は化学繊維にも拡販していく。