AFF開幕/中国OEM企業が強み発信/ASEAN生産の提案増える
2024年11月28日 (木曜日)
中国を中心としたアジア企業の素材・製品OEM/ODM展示会「第42回AFF(アジアファッションフェア)・東京2024秋」が27日、東京ビッグサイト東4~5ホールで開幕した。29日まで。AFFが主催し、日中経済貿易センターが協力する。
会場に設けられた約800ブースから、出展者は生地や製品に加え生産背景も日本のバイヤーに発信する。中国企業がASEAN地域で築いた生産背景を活用し、多様なニーズに対応できる供給体制をアピールする展示も多く見受けられる。
江蘇国泰国綿貿易は、織物を中心に幅広い種類のアイテムを手掛ける。日本向けが90%を占め、AFFには継続的に出展している。
今回はミャンマーの自社工場の供給体制を発信する。シャツ、ブラウス、ダウンジャケットなどの生産を担うミャンマー工場は、千枚からの注文も受けると言う。
担当者はAFF出展について「新規顧客の開拓につながり、他の出展者と情報交換もできる」と話す。
華紡はユニフォーム、ワーキング、カジュアルに向けた生地一貫のアパレルメーカー。主な仕向け地は欧米と豪州で、対日のビジネスはほぼ実績がない。
日本市場の開拓を目指すことについて「有力なアパレルメーカーが存在し、新たなビジネスチャンスが期待できる」としている。
FLグループの威海凛美時装は、100%日本向けに織物製品を生産する。山東省で築いた生産背景は、コストメリットを生かした供給が可能であり、小ロットの受注にも対応する。
同社は「AFFは来場者の目的が明確なため、取引に結び付く確率が高い」と語る。