シキボウ 中国内販を強化
2024年11月28日 (木曜日)
シキボウは、中国内販を強化する。上海市にある寝装品の縫製会社の定款を変更して貿易会社に移行。幅広い商品を扱えるようにして、2層構造糸をはじめとした特徴のある糸売りや、中国で採用実績が増えつつある臭気対策剤「デオマジック」の拡販を図る。
羽毛ふとん“側”(中わたを入れる前の半製品)やカバーなどの縫製を担ってきた上海敷島家用紡織の定款を変更して、7月に敷紡〈上海〉国際商貿となった。寝装品の縫製は元々外注主体になっており、引き続き協力企業を活用して継続する。社内にサンプル試作機能も残す。
貿易会社になったことで、これまでより幅広い商品を扱える形になった。吸水速乾の機能を持つ2層構造糸「クイックドライコットン」や、糸表面の光沢が増し、発色性にも優れる連続シルケット加工糸「フィスコ」などの糸売りを強める。
さらにデオマジックの拡販を図る。デオマジックは、臭いを消す消臭とは異なり、不快な臭いを薬剤の成分で取り込んで、ナッツ、フルーツ、フローラルの香りに変える効果を持つ。国内の産廃処分場や畜産、バイオマス発電といった産業用途でも広く使われているが、採用が増えつつある中国での販売を拡大したい考えだ。
中国には敷紡貿易〈上海〉もあるが、同社はニット・製品関連、敷紡〈上海〉国際商貿は寝装・織物関連とすみ分ける。