帝人フロンティア/ソロテックス可能性示す/今日まで特別展
2024年11月22日 (金曜日)
帝人フロンティアは、ポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」の発売22周年展示会を今日22日まで東京都渋谷区の「LUMINE0」(ルミネゼロ)で開催している。糸から生地、製品、中わた、資材までソロテックスの幅広いバリエーションを紹介している。
特別展「『SOLOTEX』22周年展示会」のテーマは「無限の可能性」。同繊維はソフト感や形態回復性、ストレッチ性、他素材との調和性、クッション性、発色性、環境負荷低減という七つの特徴を持ち、ファッション、ユニフォーム、スポーツ、衣料資材、生活雑貨、産業資材などの幅広い用途に採用されている。その広がりが実感できる展示を行った。
開発素材では、原糸や生地、中わたなどを提案。生地では、ソフトで独特な感触と風合いを持つ「サイネックス」、紡毛調の「フルフラン」、しなやかなストレッチ性を持つ裏地向けの「シルエッティ」などを紹介。中わたでは、中空8フィン断面短繊維使いの「オクタエア」などを見せている。
アニバーサリー企画では、ソロテックスの新たな可能性を打ち出した。「ストレッチ性が評価されて採用が増えている」というキャップアイテムやデニムなどを並べている。経に綿糸、緯にソロテックス紡績糸を使ったデニムは、クラボウと共同で開発した。
ソロテックスの販売は、帝人と旭化成の合弁会社「ソロテックス株式会社」が設立された2002年に始まり、今年で22年(合弁会社は解散)。帝人フロンティアによると、ソロテックスの周年記念イベントや単独展は今回が初めて。