ごえんぼう

2024年11月21日 (木曜日)

 関税男を自認するドナルド・トランプ氏が来年1月、米大統領に再任する。経済界は戦々恐々としているが、一部の首脳は「ウェルカム」の姿勢を明確に示した▼今月初旬、米大統領選挙が佳境を迎え、日本の大手メディアは「支持率が拮抗し、最後まで結果は分からない」と報じた。しかし投開票日の午前中にトランプ氏の当確が判明し、激戦州といわれた7州の全てでトランプ氏が圧勝。日本のメディアは混乱した▼不法移民や外交問題、人工妊娠中絶といった争点よりも、米有権者はインフレ、物価高の改善を望んだ。日本のメディアは米国での取材が浅く、識者の意見に依存する姿勢が見られた。混乱するのも無理はない▼現在は「日本への影響」を一斉に報じている。多くの識者はトランプ関税に警戒感を示し「自動車産業に影響あり」と話す。おそらく額面通りに受け取らない方が良い。自ら思考力を高める良い機会だ。