東レの米グループ会社/熱可塑性炭素繊維複合材料を拡充/米国企業と契約
2024年11月20日 (水曜日)
東レグループで炭素繊維複合材料を製造・販売する米トーレ・アドバンスト・コンポジット(TAC)は、熱可塑性炭素繊維複合材料製造・販売の米ゴードン・プラスチックス社の資産と技術、知的財産を購入する契約を締結した。契約によって高融点樹脂を用いた複合材料製品のラインアップが拡充される。
TACは、5カ国8カ所に拠点を持ち、米国ではカリフォルニア州のモーガンヒル工場とフェアフィールド工場で航空宇宙、産業、スポーツ用途向けに熱硬化性炭素繊維複合材料や熱可塑性炭素繊維複合材料を生産している。今後は、コロラド州にあるゴードン・プラスチックス社の最先端生産施設を活用する。
産業・スポーツ用途向けに熱可塑性炭素繊維複合材料の一方向テープを生産する。TACの同テープにおける技術開発、試作および生産能力が増強されることになり、幅広いラインアップを顧客に提案することで事業の拡大を図る。新拠点で生産した製品は今月に販売を開始する予定。
TAC最高技術責任者兼米国マネージングディレクターのスティーブ・シース氏は「今回の投資は、熱可塑性複合材料の開発と供給でTACの地位が大きく高まる」とコメント。「スポーツ用途やオイル・ガス用途、産業用途における新たな需要を支える」と話した。