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帝人フロンティア/「ソロテックス」22周年/記念の特別展を東京で

2024年11月12日 (火曜日)

 帝人フロンティアは、ポリトリメチレン・テレフタレート(PTT)繊維「ソロテックス」の発売22周年を記念した特別展「『SOLOTEX』22周年展示会」を21、22の両日、東京都渋谷区の「LUMINE0」(ルミネゼロ)で開催する。ソロテックスの多様性や無限の可能性を訴求する。

 ソロテックスは、帝人と旭化成による合弁会社「ソロテックス株式会社」が設立された2002年に販売が開始され、今年で22年(合弁会社は現在は解散)。新型コロナウイルス禍もあって20年の節目ではなく、今年に記念展示会を開くことになった。同社によると「周年記念イベントや単独展は今回が初」と言う。

 展示会は「無限の可能性」のテーマのもと、22年の集大成としてソロテックスを使った糸や生地、製品、中わた、資材などのバリエーションを披露する。また、ソフト感やストレッチ性、形態回復性、高い調和性、クッション性、発色性、環境負荷低減などの七つの特徴を説明する。

 新しい可能性を提案するコーナーでは、経糸に綿、緯にソロテックス紡績糸を使用したデニムを提案する。クラボウと共同で作ったデニムで、柔らかさなどが特徴だ。キャップアイテムなども展示し、「さまざまな素材で使われているという多様性を訴求する」と話した。

 ソロテックスの販売は、ストレッチ性が評価され、2010年代半ばにファッション用途で採用が加速し、スポーツにも広がった。コロナ禍で販売が落ちたものの、現在はコロナ禍前に回復。今後は海外での拡販も図る方針で、ドイツのスポーツ展や仏のグループショールームでの紹介を進める。

 22周年展示会と同時に「帝人フロンティア 2025年秋冬 衣料展」も開催する。機能性素材や環境対応素材、ファッション用途などの素材、製品を紹介する。