メッセナゴヤ2024/繊維企業が異業種開拓/自社の強みなど訴求
2024年11月07日 (木曜日)
異業種交流展示会「メッセナゴヤ2024」が10月30日~11月1日に名古屋市港区のポートメッセなごやで開かれた。繊維業界からも多くの企業が出展し、自社の強みのほか、サステイナブルな取り組みなどをアピールした。
豊島はこれまでの展示内容を大きく変え、より異業種向けに特化した商材を展示。高強力繊維「ダイニーマ」を使ったチェーンは従来の金属製と同程度の強度を持ちながら、軽量感と現場作業での安心安全を実現する。
ほかにも、腰を引き締めることで正しい背筋や姿勢矯正に役立つパンツ「コアムーブ」や、体の深部体温を計測し事前に暑熱リスクを知らせるリストバンド型ウエアラブルデバイス「ハモンバンド2」なども並べた。
自動車向けニードルパンチ不織布製造のオーツカ(岐阜県笠松町)は、開発に成功した異素材混合のリサイクル不織布を展示した。パネルや実物の不織布を並べ来場者に分かりやすく訴求。主力用途であるフェンダーライナーのほか、猫ハウスや犬用玩具などの自社製品も展示した。
チーズ染めが主力の森保染色(愛知県一宮市)は得意とする機能や風合いなどの加工技術に加えて、尾州産地ならではのウールの魅力を伝えた。ウールには生分解性があることを訴え、土中に埋めて分解された実験の様子を公開した。
カーシート地など自動車内装材の染色加工が主力の尾張整染(同)は2年に1回開催する社内展示会用に開発した新加工を提案。ブラックライトで模様が浮き出るものや、リアルな樹木の表面を再現したものなど、多彩な加工が並んだ。次回の社内展示会は来年夏を予定する。