倉敷ファッションセンター/27人が繊維マイスターに/第6回認定式開く
2024年11月06日 (水曜日)
倉敷ファッションセンター(岡山県倉敷市)は5日、「繊維マイスター」の第6回認定式を同市内で開いた。繊維マイスターは、同県の繊維産業において産地の発展を支えてきた高度技能者をマイスターとして認定するもの。今回は新たに27人を認定した。
繊維マイスター制度運用委員会の河合秀文会長(明石スクールユニフォームカンパニー社長)は「マイスターに認定された皆さまには技能の伝承者として今後は後進の育成にも力を注いでいただき、プレマイスターに認定された皆さまには産地の技能の継承者としてさらなる技能の向上に取り組んでいただきたい」とあいさつした。
認定者には認定証と認定バッジが授与された。マイスターに選ばれた、菅公学生服で縫製に携わる武田佳央里さんは「マイスターに選ばれてうれしい。今後はマイスターになる人材を増やしていければ」と語った。
繊維マイスターは、モノ作りの高い技能と後進の育成能力を持つ技能伝承者、マイスターと、前者のみを持つ技能継承者、プレマイスターの二つの階級を設定。認定によって職人の技能を顕彰するとともに、産地が求める技能水準を示し、その習得を促すことで技能継承につなげる。2020年から正式に制度の運用を開始し、認定者は延べ129人となった。