繊維ニュース

東洋紡エムシーとディノス/リサイクルを共同実施/「ブレスエアー」使用の敷ふとんで

2024年11月01日 (金曜日)

 東洋紡エムシーと通信販売のDINOS CORPORATION(東京都中野区、ディノス)は、3次元網状繊維構造体「ブレスエアー」を使用した敷ふとんを回収し、リサイクルするプログラムを共同実施する(2面参照)。回収したブレスエアー敷ふとんを原料にて、水平リサイクル型3次元網状繊維構造体「ブレスエアーメビウス」に再生する。

 プログラムでは、ディノスが過去にブレスエアー使い敷ふとんを購入した消費者で下取りサービスを利用して新たに同社の「ブレスエアー敷布団NEO+」のシングルサイズ購入者から使用済み商品を無償で回収する。

 回収した使用済み商品から取り出したブレスエアーを東洋紡エムシーが再生原料に一部使用することで水平リサイクル型ブレスエアーであるブレスエアーメビウスに再生する。ブレスエアーメビウスを使用した敷ふとんを25年以降にディノスが数量限定で販売する。

 ブレスエアーメビウスは、使用済みブレスエアーに由来する再生原料を重量比で25%配合したもので、日本環境協会の環境ラベル「エコマーク」も取得している。機能・品質も通常のブレスエアーと同等であることを確認した。

 ブレスエアーメビウスはこれまで使用済みの業務用製品由来の原料を使用していたが、一般消費者が使用した製品を回収し、リサイクルするのは今回のプログラムが初の試みとなる。これにより化石由来原料の使用量とプラスチック廃棄量の削減を目指す。