繊維ニュース

三菱ケミカルグループ/植物由来原料が合皮に/大阪のメーカーが採用

2024年10月30日 (水曜日)

 三菱ケミカルグループが販売する植物由来ポリオール「バイオPTMG」が、車両用合成皮革などを展開する加平(大阪府泉佐野市)の合成皮革に採用された。この合成皮革を使った小物雑貨は、サステイナブルな商品を企画するトリプルエー(同)が運営する小物雑貨ブランド「tonto」から販売される。

 バイオPTMGは、ポリウレタン製品やポリエステル製品に対して柔軟性や耐久性、高反発性などが付与できる素材。独自の精製技術により、樹脂にしたときの着色がなく、石油由来品と同じようにインテリアやファッション、工業資材などの幅広い分野で使用することができる。

 加平は、合成皮革の製造工程で発生する端材から良質なものを選別・再利用し、小物雑貨を作ってきた。二酸化炭素排出量の削減にも取り組んでおり、そうしたサステ戦略とバイオPTMGの特性が合致し、今回の採用に至った。